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9/20/2006 凍 本『凍』
沢木耕太郎著
クライマー山野井泰史と妙子がヒマラヤの高峰・ギャチュンカンに挑む。究極のクライミングを描いた作品。二人の精神的・肉体的な強さに圧倒される。そのクライミングの卓越ぶりは言うまでもないが、それよりも心打たれたのは、二人のつつましやかな奥多摩での暮らしだった。そして、お互いを高みへと導きあう。そんな二人の関係がクライミング以上に素晴らしいと思う。
美しい山に、美しいラインを描いて登り続けること。 Union!Union! 映画『ウディ・ガスリー わが心のふるさと』
1976年 アメリカ
アメリカ大恐慌、ウディ・ガスリーは搾取される労働者階級の心のよりどころとなるフォークソングを次々と生み出す。身一つで全国を行脚し、人々を奮い立たせていく。あまりにも身軽で、男らしい生き様に心を奪われてしまう。 9/13/2006 マイアミ 映画『マイアミ・バイス』
アメリカ 監督:マイケル・マン 出演:コリン・ファレル ジェイミー・フォックス コン・リー
麻薬組織壊滅に向けた潜入捜査を行なう、2人の男。
裏社会の構図はここまで完成され、かつ人間の心はここまで荒廃しているものなのか?
コリン・ファレルのヒゲがかっこよすぎ。 9/12/2006 猪熊さん 香川県丸亀市に猪熊弦一郎さんの美術館はある。
「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」はJR丸亀駅を降りたらすぐのところ。
猪熊さんは少年期を丸亀で過ごした。その後、世界各地で絵を学び、描いた。
絵画以外にも造形に勤しみ、その数点が季節毎に入れ替わり展示してある。
ぼくは初めて猪熊さんの作品を見たが、その色彩の使い方に驚かされる。
さらに企画展では、須田悦弘さんの作品展。3Fの縦20メートル、横10メートルの大きな展示室だが、中に入るとまずは混乱してしまう。広大な部屋にそれらしき展示が何もない。部屋の中央が仕切られていて、壁は真っ白。まだ始まってないのかと思いきや、学芸員さんはいるし、なにやらお客さんが、壁際でしゃがみこんでいる。眼をよく凝らしてみると、ぽつりぽつりと壁際に何か見える。
須田さんは彫刻家であり、ホオノキを削って雑草を造っているのだ。ぽつりぽつりと小さな雑草が壁際に並んでいる。本物と見間違う、色彩や形。この遊び心にこの部屋にいる間中、笑いが止まらなかった。この部屋を出てからも、あらゆる壁際に小さな雑草を探してしまう。常設展示室-猪熊弦一郎展示-にも、各階に須田さんの1作品が散りばめられていて、3Fに立ち入るまでは気にも留まらなかった小さな草花を見つけた。
須田さんの展示は2006年10月1日まで。 9/6/2006 灰谷さんのこと 本『林先生に伝えたいこと』
灰谷健次郎著 新潮文庫
久々に灰谷さんの著作を読む。
「あなたの人生が、かけがえのないように、あなたの知らない人生も、また、かけがえない。人を愛するということは、知らない人生を知るということだ。」
「暮らしの中に喜びをつくらないでいては、それ(いびつな競争社会や、急速な文明の発達にともなう自然破壊や公害など)とたたかう意欲も失ってしまう。」
大学で教育を学んでいるとき、ぼくは灰谷さんの著作に出会った。『兎の眼』『太陽の子』を通して、教育とは何なのか?文学とは何なのか?を考えた。衝撃的な出会いだった。
灰谷さんの著作を通して、教育だけでなく、自然とは何なのか、地域社会とは何なのか、生きるということを考えるようになった。
「一人なら一人分の欲でよし。一人のくせに、一人分以上というのは不自然である。」
まだまだそんな風にはなれない。 |
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